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(5) 中国野菜
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汗ばむような日も多くなりました。スーパーに夏野菜が出回る季節になりました。この時期になるといつも故郷の青野菜を思い出します。

   私の故郷は中国四川省の成都市です。中国の西南地方に位置し、気候が温暖で、物産が非常に豊富ですから、昔から「天府の国」と称されます。特に四川省の野菜の種類は非常に豊富で全国的に知られています。

   確かに日本にも美味しい野菜がたくさんありますが、でもなぜか日本で7年間も生活していた私はしばしばいなかの青野菜を食べたくなります。中国の野菜は全体的に味と匂いが強くて、調理した後も野菜本来の香りがそれぞれ残って、その香りが食欲をそそります。初めて日本に来た時、日本の野菜を食べ、「なんで味がこんなに薄いかな」と感じました。野菜本来の香りがほとんどありません。中国から輸入した野菜も日本でたくさん買い求められますが、でも何故か味がちょっと違います。
   中国の一般家庭は自由市場で食材を買います。郊外の農民たちは自分の栽培した野菜を朝早く摘み、自由市場に持って行きます。郊外から市内まではだいたい1時間くらいかかりますから、一般市民が食べているすべての野菜がその日のうちに収穫したものなのです。まだ土の匂いが残っているような新鮮でみずみずしいのが中国の野菜なのです。
   食べ方としては、生で食べず、すべて火を通します。サラダ油を熱し、野菜と一緒に炒めて、塩少々を振って出来上がり。これは一番基本的な調理法です。野菜そのもの香りがそのまま残ります。また、お肉とか、お豆腐とか、卵などと一緒に調理すれば、それぞれの味のうまみを引き出し合って、一層美味しくなります。

   初めて主人を連れて成都に行った時、一回の食卓に数種類の青野菜が出されたことに驚いていました。「韮菜花」、「鶏毛菜」(チンゲン菜によく似ていますが、チンゲン菜よりずっと小さい)、「蒜苗」(にんにくの葉っぱ)、「韮黄」、「糸瓜」、「豌豆尖」(豌豆まめの葉っぱ)など…。いままで野菜が大嫌いでほとんど食べない主人は興味津々で一々その名前を聞いて試食していました。勿論日本語に訳せない野菜もたくさんありました。日本の方は普段野菜を食べる場合、おひたしとかサラダのほうが多いですが、一回はそんなに沢山食べられません。炒めたら沢山の量を摂取できます。こんな美味しい野菜を食べたのは初めてですと、主人は大満足でした。お蔭様で、成都に滞在期間中、主人はベジタリアンになりました。

   六月はちょうど野菜がたくさん出てくる季節です。また、いつか中国に帰って、目いっぱい野菜を食べたいです!その時、日本の友人たちも連れて行って美味しい野菜を食べさせて上げたいです。
                                                 by Lin

   
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