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(8) 夏の杜甫草堂

東京では一年で一番暑いこの季節、故郷の成都も蒸し暑い毎日が続いているでしょう。周りは山々に囲まれている成都平野は、夏になると盆地の特有な蒸し暑さで、とても堪えがたいのですが、心の中で想像しただけで、涼しい気持ちになる場所があります。それは杜甫草堂です。

故郷の春は色鮮やかな花がいっぱい咲いて勿論綺麗ですが、私は一番味わいのある季節は夏だと思います。学生時代、春になると、皆公園や郊外へ遠足に行きましたが、夏になると、学校の先生に連れられて、よく杜甫草堂に行きました。

中国古代の詩人の作品は小学校三年生から国語の教科書に載せられ、杜甫、李白、白居易、孟浩然などの詩人の名前は、小さい時から馴染んでいます。その中で先生が一番良く紹介したのは、唐の時代の有名な詩人杜甫でした。

杜甫は成都の出身ではありませんが、戦乱を避けるため、759年12月、長い苦しい旅の末に成都にたどり着きました。友人や親戚の援助を受け、錦江の西、浣花渓(かんかけい)の河畔に空地を得て、茅葺の家(草堂)を設けました。その事は、杜甫の詩にも書かれています。

この詩は当時杜甫が成都で住居を定めることを書いています。苦難の旅の果てに成都に着いた杜甫は、幽寂な浣花渓畔に住居を構えます。澄んだ川、トンボの群れ、おしどり。生活の疲れた彼の心に、風流に向かう余裕が生まれました。成都での生活は彼の生涯では比較的落ち着いた時期でした。杜甫は成都で四年近く暮らしました、その間、生涯に渡って書いた詩の六分の一にあたる240余りの詩は成都で書いたそうです。

現在の杜甫草堂は、杜甫の詩からは想像もできないほどの立派な公園になっています。杜甫の邸宅の跡地で北宋(1078-85)に茅屋を再建し、祠を設け、以後13回も改修を重ね、清の嘉慶16年(1811年)の改修によって現在の規模になりました。中心をなす大廨・史詩堂・工部祠が順に並び、史詩堂の左右に陳列室があり、回廊によって大廨と連なり、稠密な配置がなし、独特の風格があります。

一番好きなのは、20haほどの広い庭園です。草堂の周囲には、「花径」という花の小道があり、梅園や蓮池の点在する中に渓流が走る美しい庭園になっています。庭園内盆栽園と蘭草園があり、梅・樟・竹・楠などの樹が生い茂り、渓流と小橋が交錯し、詩情を一段と盛り上げます。

季節によって、庭園の花もそれぞれですが、冬に梅の花、春に春蘭、秋に菊の花、夏には蓮の花です。竹林に囲まれている蓮池には、白色と薄紅色の花が水から抜き咲いて、格別な清涼感を人に与えます。大きな団扇を持ち、竹林の下、蓮池の側に座って本を読む人の姿がよく見かけます。中学校の時、クラスの友人たちは良くここに集まり、先生の詠んでいる杜甫の詩を聞き、夏の暑苦しさを忘れていました。絶好な避暑地です。


二日前国際電話で両親と話をして、最近中国の人々は生活が豊かになり、連休になると、全国からの観光客が成都に集まり、いっそう賑やかになるとの話を聞きました。そろそろ夏休みですが、閑静な浣花渓、幽寂な杜甫草堂も賑やかになるのでしょうか。
                                           By lin

   
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