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(9) 秋の味覚 上海がに
  日中は、まだまだ 暑い日がつづいていますが、吹く風に秋を感じる今日この頃です。
これからの季節になるとどうしても食べたくなるのが、秋の味覚の代表 上海がにです。

 上海蟹は正式には『シナモクズガニ』といい、中国の長江流域を主な生殖地にしているので上海蟹とよばれています。9月の雌・10月(新暦で言うと10月と11月ぐらいにあたります)の雄といわれ、中国 江南地方の秋の味覚の代表です。なぜ 秋かというと夏に活発に動いた蟹は、北から吹くシベリア風の寒さによって急に動かなくなり、蟹味噌や肉が一気に蓄積されるからだといわれています。今では、秋に限らず一年中食べられるようになりましたが、秋以外の味はいまひとつのようです。蘇州郊外の陽澄湖のものが良いといわれています。
  私は、毎年 この蟹を食べる幸運に恵まれているのですが、忘れられないことがあります。今ではあまりしなくなりましたが、蟹が食べやすいようにと蟹とともに小さな丸いまな板のようなものと木槌をだしていました。ある晩の宴会のことです。20数名のお客様と一緒に上海がにを食べていました。
普段はにぎやかなグループだったのですが、蟹を食べるのに夢中で、シーンとした宴会場にこんこんと木槌で蟹の足を割る音だけが響いていました。私も仕事を忘れ、何とかおいしい身を必死にとりだそうとかにの足をたたいていたのですが、力をいれてたたいたとたん あろうことに木槌の頭がとれてポーンと飛んで行ってしまったのです。その飛び方が半端でなく、あまりにも遠くに飛んでいったので、場内は大爆笑。蟹を食べると思い出す私の失敗談です。

  上海蟹は力があり、暴れて足がとれないようにわらで結わかれています。昔 私の友人は料理の仕方がわからず、わらを解いて茹でようとぐらぐら沸いた鍋にいれたら、蟹も驚いて鍋をよじ登ってきた。(本当は蒸さなければなりません)台所においておいた蟹のわらが解けて1匹逃げてしまい家中さがしたけれど、いまだに行方不明とか・・・。
  今年もまた美味しい蟹を食べたいと思う今日この頃です。
                                       By Toikawa
   
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