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(110) 21世紀版日本の夜明け

寺院の長くて狭い階段を、足の悪いお客様を支えながら下りていました。うしろから、節を付けた愉快な曲調で「すーす、すー。すーすーすー。すすーすすー」と歌うような声が。思わず振り返ると、北欧人カップルの女性が私たちの後頭部にむかって「すーすー語」で話しかけていました。目があうと男性の方が私に「す、すみませーん」と日本語で言いました。そのときはじめて、女性が日本語を愉快にもじってすーすー言っていたことに気づき、カップルと私とで大笑いしたのです。「日本語話せますか?」と訊いてみたところ、その他の言葉にはあまり詳しくないもよう。どうも日本人はよく「すみません」と言うらしいこと、日本語には以外と「す」の発音が多く、言葉を理解しない外国人には「す」が耳残りすることを知りました。

 空港の荷物カウンターでスーツケースを待っていました。となりに立っていた大学生らしき二人組の男子がひまをもてあましたのか私に「アーユージャパニーズ?」と聞いてきました。「イエス」と答えると、突然日本語で「ホントウか?」と切り返してきました。唐突な、しかもぶっきらぼうな日本語に笑いを止められずにいると、矢継ぎ早に「マジ?ダイジョウブか?」と。聞いたところ、彼らは中国雲南省に住む大学生とのこと。日本語の勉強をしているわけではなく、よく日本の映画を観るため自然に覚えたそうです。
彼らの荷物が先に出て、英語日本語とりまぜたつかの間のお勉強タイムも終わりです。
ふたり声をそろえて「じゃあナ!!」ととっておきの殺し文句を放って去っていった彼らは、まさしくバックパッカーの青春を地でいく痛快青年でした。

 観光地でモニュメントをバックにスナップ写真を撮ろうとしていたとき。背後から「もう少しうしろに行った方がいいです(モニュメントがきれいに写ります)よ」とアドバイスが。みると我が同邦観光客ではなく中国人のご夫妻でした。「どうして日本語?」と聞くと「日本にはよく旅行するからね」と笑って答えてくださいました。そのあとも流暢な日本語で世間話に花咲かせ、すっかり他国人どうしであることを忘れたひとときでした。

 この3つは、昨年末に訪ねたラオスで体験したことです。まだ日本人観光客のすくない彼国のたった4泊程度の滞在で3回も日本語にまつわる出会いがあるなんて、通常では考えられない奇跡です。

 昨年、日本を訪れる外国人の数が1千万人を超えました。
2020年のオリンピックが決まったこと、招致プレゼンの「お・も・て・な・し」効果、アニメやメイドなどの秋葉原文化が一気に世界へ拡散したこと、和食がユネスコ世界無形文化遺産に登録されたこと…さまざまなエッセンスが効力を発揮しあい、世界の日本に対する視線がいよいよ熱くなっていることを実感させられる体験でした。

 いままた、日本は開国来何度めかの『日本の夜明けぜよ』を迎えているのでしょうか。


     
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