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(123) 梅の香につつまれて

ランチのあとのお昼寝が気持ちいい季節になりました。
道を歩いていると、春はもうすぐそこまで来ていますよと、そよかぜに乗ってただよう梅の香がおしえてくれます。
 梅の花をみると、いつも大好きな台湾のことを思い出します。
中国建築様式の粋ともいえる台北の高級ホテル・圓山大飯店に泊まったときのこと。同行の現地ガイド氏に「このホテル、星いくつ?」と訊ねると、ガイド氏はさらりと「5ツ梅です」と答えてくれたのです。
「梅?」「はい」
「梅?」「はい」
「星?」「いえ、梅です」
3度聞き直して、聞き間違いでないことをようやく悟れたあの日。とてもなつかしく、今でも思い出すと笑いがこみあげてきます。

 ホテルの格付けの規格は国によってまちまちです。台湾の国花(地域の花)は梅。台湾の人はみな梅が大好き。なら台湾ではホテルの格は星で計らず梅にしちゃえ!ということなのでしょう。ホテルの入口には、星ではなくランクに応じた台湾お墨付きの梅プレートがちゃんと掲げられています。

 ところで先日、弊社も籍をおく日本旅行業協会が主催する研修に出席しました。そのなかで講師の方が、「来日する外国人の数は近年急増しています。日本では現状ホテルに格付けをしていないため(ホテル業界内で反対する声が多数のため)、訪日外国人が宿泊施設を選ぶ際に多少なり混乱が生じているのです。そのあたりの整備を何とかして急ぎたいものです」とおっしゃっていました。

 宿泊施設の形態が様々あり、しかも提供する『心地よいもの』が施設の充実といったハード面以外にもあるおもてなしの国・日本で、一つの規格ですべてを計るのはたしかに無理があります。「うちのよさはそんなものだけでは計れない!」と反対するホテルや旅館が少なくないのもうなずけますが、宿泊する側が安心して適切な宿を選べる基準がほしいのも事実だと思います。

 いっそのこと、世界仕様の普遍的な基準(おもに設備面についての基準)で星表示を、別立て日本独自の基準(もてなしの心やスタッフの教育の成熟度など、ソフト面についての基準)で台湾に見習い桜花などでの表示を、というダブルスタンダードを設けて併記するのもおもしろいのではないかと思っています。

 海外から遊びにきた友達に「この旅館は星いくつですか?」と訊かれて、さらりと「4星5桜よ」と答える自分をにんまりと想像しつつ、梅の香を楽しむ初春の午後です。


 
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