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(13)ゆく年くる年< シベリア大地の日の出>
  新年へのカウントダウンとともにシャンパンがまわってきました。場所はイタリアから成田へ向かう航空機の中。勢いよく「3、2、1・・・ハッピーニューイヤー!」と乗客、乗務員が一丸となってお祝いをします。知り合いも知らない人も日本人同士も外国人も、みな一緒になって抱き合い新しい年のはじまりを喜ぶのです。ひとときのお祭り騒ぎののち一息にシャンパンを飲み干すと、どの顔もまた何事もなかったように座席に戻り眠りにつきました。私は新年をそんなふうに祝うのは初めてのことでしたから、とても興奮して楽しかったのを覚えています。

  でも、私が必ず思い出す新年のシーンはこのあとのこと―
興奮から眠りも浅くなってしまい目が覚めた明け方。通路のむこうからイタリア人の乗務員がジェスチャーで『ちょっとこっちにいらっしゃい』と誘っています。私は呼ばれるままに前方のカーテンをくぐりビジネスクラスエリアへ歩を進め、彼女の指す窓から外をのぞきました。
  眼下には雲ひとつなく、果てしなくつづく大地が凍っているようにみえます。建物一軒はおろか木の一本もない氷の平地が延々とつづき、まるで現実の景色ではないような錯覚を覚えます。
「下はどこ?」皆目見当がつかない私は乗務員に尋ねました。
「シベリアの大地よ」乗務員は静かに言って「ほら」と地平線を指しました。
すこしの間みていると、色なく凍てついた地平線から真紅の朝日が現れたのです。
感動する私に乗務員は「ドレンチェリー(砂糖漬けのチェリー)みたいできれいね。こんな素晴らしい初日の出を見られたなんて、私たち今年はいい一年になるわね」と笑いました。その乗務員とはそれきり会うこともありませんでしたが、それからの一年、自分に楽しいことがあると必ず彼女の顔が浮かんだものです。
  濡れているように透明な赤の太陽と、一面に白く凍った大地とのコントラストはその後の旅で出会った素晴らしい景色のどれと比べても群を抜いて印象深い私の思い出ですが、横に彼女がいなければそれほど豊かな記憶にはならなかっただろうと実感します。

 皆様の心にはどんな旅の景色がありますか?2005年の旅では印象深い出会いがありましたか?
これから迎える2006年、皆様に素敵な思い出をもたらす旅が、出会いがありますように。
新年、おめでとうございます。
   By Ito

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