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 (134) 春餅

間もなく、旧正月 春節です。中国人にとっては、春節は大事な行事です。普段はさほど故郷の事など語らない中国人たちが、目の色を変えて故郷に帰るのを見るにつけ、いかに春節が重要かということを感じています。

故郷に帰り、親しい人たちと正月料理をいただくのは、本当に楽しいひと時でしょう。地域が広く、民族が多い中国は、たくさんの正月料理がありすべてを言い尽くせませんが、私はどうしても餃子を思い浮かべてしまいます。そして その次に必ず思い出すのが春餅です。餃子もそうですが春餅も粉食文化のさかんな北の食べ物です。

正確には、春餅は立春に食べる行事食です。寒い冬を超えて、芽をだしたばかりのセリやニラそして豚肉 もやし ねぎ たまごなどを甜麺醤をつけた餅(クレープのように小麦粉をといて焼いたもの)の上にのせ、くるっとまいていただきます。以前 北京で立春を迎え、このお料理をいただきました。見事にきちんと切整えられた素材の数々に感動すらおぼえました。なんでもない素朴な料理ですが、私にとっては季節を感じる好きな中国料理の一品です。

春餅の歴史は古く、周の時代の書物にかかれていたとのこと。細長く巻いたその姿は春になって冬眠から覚めて出てきた蛇を象徴しているともいわれています。私たち日本人にとって、あまり冬眠からさめた蛇・・・というのは考えつかないのですが、いづれにせよ春の訪れを喜んでいるのは間違いありません。東京でもこれからの時期に限り、春餅をだす中国料理店もあります。久しぶりにおいしい春餅がたべたくなりました。
                                                   
華都飯店
                      
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