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(154)ブータンらしい、国税調査
 
ブータンらしい、国税調査

少し前のことになりますが、十年に一度の国勢調査が実施されました。

日本では調査員により事前に国勢調査票が配布され、各自が記載しておき、調査員が回収(近年は一部インターネット回答も有)という調査方法を取っていますが、ブータンでは各世帯を一軒ずつ回り、聞き取り調査をします。国の様々な書類はブータンの公用語のゾンカ語よりも英語で記載されたものが多く、国勢調査票も英語です。年配の方など英語教育を受けていない人もまだ多いのと、質問の内容を把握できないのではないかということで調査員が一つずつ質問し記載します。調査員は相手の語学に合わせて、英語、ゾンカ語、ネパール語、各地の方言で質問をします。

全国民を対象とするため、観光業などの対外国人対象の仕事を除き、商店なども全てお休みとなります。まだ車道も通っていない地域は調査にも時間が掛かるので調査日は3日間。それも土日にする訳でなく平日に実施します。そして調査員は公務員、主に学校の教員が行うため、調査方法の説明会と事前調査のために学校は調査日の1週間前からお休みになり、学生達は突然の10連休。

今回の調査票は2部に分かれていて、1部は世帯用、もう1部は個人用(世帯主)でした。世帯用は家族全員の名前、歳、国籍などの基本情報。個人用は世帯主のかなり詳しい情報。所得、資産、健康状況、住宅環境などなど。そしてブータンらしいGNH(国民総幸福量)に関する質問もありました。あなたの幸福度は10段階のどこか、幸福に最も重要なものは何か、いろいろな感情(喜・怒・哀・楽、嫉妬、心配、恐れ、寛容、身勝手など)をどれぐらいの頻度で感じるかなど。

我が家には近所の小学校の教員の調査員が来て、ブータン人の夫が応対しました。冗談を言いながら、お茶とお菓子を食べながら45分ぐらいで終わりました。

調査員とは言っても一般の公務員相手にこんなプライバシーなことを対面で言ってしまうの?犯罪に繋がらないのかな?と少し心配になってしまいました。そして、幸福度に関する質問を夫が答えているのを聞きながら、本人の感情に関することなので世帯主だけでなく家族みんなの分でないと意味がないのでは?と思いました。

調査方法、調査日のお休みを見てもこの国が経済第一主義ではなく、のんびりしていて人と人との関係が良い国であることはわかりますよね。



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