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(23) 酸辣粉
先日、とある中国食品店で、即席の酸辣粉をみつけた、とてもうれしかった。しかもメーカは老舗の「白家」だ。

酸辣粉は成都の独特な食べ物で、「麻婆豆腐」と同じように100年以上の歴史を持っている。伝説によると、清の末、戦乱を逃れるため、全国から「天府の国」成都に難民が集った。ある日、成都南郊外「白家」と言う小さな村にやっとたどりついた「外省」の一人が飢えたすえに民家の前に倒れた。やさしい村民は現地の人が食べる「酸辣粉」を食べさせて、一命をとりとめた。その後、戦争がおさまって、「外省」の人も成都を離れたが、どうしても酸辣粉を忘れられず、いたる所で「白家の酸辣粉」の美味しさを宣伝した。お陰で全国的に有名になり、酸辣粉を食べるためにわざわざ四川省外から成都に来る人もいたそうだ。

酸辣粉はいま「小吃」に分類される。いわゆる軽食のようなものだ。春雨のように細長くて、つるつるしている(中国で春雨は「粉条」と言う)。春雨は緑豆の粉で作られて色は白いが、酸辣粉の材料はサツマイモで色は黒い。健康食の一種でもある。食べ方はラーメンかうどんと同じ。お湯の中で3分くらいゆでて、事前に用意されたおつゆと一緒に食べる。つゆの中身は醤油、黒酢、大量の辣油と山椒油、ねぎ、生姜、炒めた乾燥大豆など。黒酢の酸っぱさと辣油の辛さは非常に強烈で、「酸辣粉」と名づけられた。いつも「酸辣粉」を思い出すと、口の中に唾が出てくる。

成都の町中「酸辣粉」の看板が立てられる小さなお店は、酸辣粉の専門店だ。よその食べ物はいっさい売らない、「粉条」だけでお店をやっていけるのだから、その人気の程がわかる。お昼時間はいつも満席。酸辣粉の腹持ちが余りよくないので、食べる人は近くの「焼餅店」で先に焼餅を買ってから酸辣粉のお店に入る、「酸辣粉」のお店の隣に必ず「焼餅店」があるのは当たり前のようだ。

成都は年間気候が湿潤で、辛いものを食べるのは体に良く、酸辣粉ももちろん一年中食べられる。でも、一番美味しく感じる季節はやっぱり冬。寒い冬の中、辛くて熱々の酸辣粉を食べると、体がよく暖まる。また、黒酢の香りも食欲をそそる。

田舎の味を思い出しながら、早速中国食品店で買った即席酸辣粉を作って食べてみたが、味はやっぱり田舎のものに勝てない。早く田舎へ帰って出来立ての酸辣粉を味わいたい。
      
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