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(40) 木棉花(キワタノキ)
桜が満開しているこの季節に、いつも故郷の木棉花を思い出す。

木棉花は南国の代表的な花で、広州の市の花でもある。四川省南部の広い範囲に存在し、特にこの花の別名で名づけられた街-攀枝花市には町中至るところに見られる。

小さい頃、田舎のおばあちゃんの家の前にも、一本の木棉樹があった。高さは10メートル以上があって、綿ができた季節、ピンポンの玉よりも大きい綿の玉の真ん中には黒い種があった。散り落ちた綿が雪のように大地を真っ白に染め、とても綺麗だった。おばあちゃんは毎日落ちた綿を拾い集めて、私にフカフカの枕を作ってくれた。

その木棉樹は非常に大きくて、子供三人で手を伸ばしても、まわりを囲めなかった。太い木の柱に小さいピラミットのようなコブがたくさんあった。木の質はなめらかで密が細かった、おじさんはそのコブでおもしろい判子を彫っていた記憶がある。

毎年の春、葉っぱが出る前、木棉花は枝から直接咲く。花はバトミントンのシャトルコップのような形をして、5枚の花びらがあって、大きさは15センチもある。花びらは厚くて、色が赤い。満開の季節に、空一面が真っ赤になる。

中国古来「春捂秋凍」ということわざがある。秋末冬先にはなるべく薄着で、春暖かくなってもなるべく厚着にすれば、一年中風邪を引きにくい。これは大陸性気候の特性で、春の季節は一番変わりやすく、暖かくなっても、一日何回も寒さが逆戻りして、風邪を引きやすい。毎年春になると、いつも薄い洋服をいつ切り替えるかのことに悩ませる。この木棉樹を観察しているうちに、だんだん子供たちもわかった:木棉の花が咲いたら、寒さがもう絶対逆戻りはしないから、春の服を着替えしてもいい時期になると。
木棉花が散り始める頃、木の下にいつも2、3人の子供が頭を仰いで待っている。「ボトッ」と言う音がしたら、子供たちは争って落ちた花を拾う。私もその一人だった。集めた花を家に持って帰って、きれいに洗い、天日干ししたら、スープかお粥と一緒に煮込む。木棉花は「去湿」の効能があり、湿気の高い四川省では、木棉花スープは最高の一品である。

この花が散り終わる頃、本格的な夏がやってくる。
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