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(48) 謎のハナス湖
 私の故郷の新彊ウィグル自治区のハナス湖は、1987年の夏、湖で“大紅魚”が現れたという話が伝わってきたことから多くの人々の注目を集めた湖です。この湖は中国新疆ウイグル自治区北部のアルタイ山脈の山奥にある天然の淡水湖です。以前 このハナス湖周辺は遊牧民のトワ人と森林管理局の人しか住んでいないところでしたが、現在では、中国西部のもっとも人気のある観光地になっています。中国の内地から来る観光客はここを「中国のスイス」と呼んでいます。この美しいアルタイ山の景色を見る為に訪れる人々の数も少なくありません。行ってみると白い雪を頂く頂上、そしてそのふもとは緑の森林におおわれています。ハナス湖はどこまでも青く、本当にすばらしい景色です。
 そして もう1つ 中国内地の中国人がこの地を訪ねる理由があります。ハナス湖にすむという幻の魚『大紅魚』を見るためなのです。しかし残念ながら“大紅魚”はなかなか姿を現してくれません。その“大紅魚”はなんと、長さ15メートル、体重4トンもあると言われています。
 現地の遊牧民は自分たちの牛や馬、羊は突然いなくなったりすると、その“大紅魚”に食べられてしまったと言っています。今まで中国の湖沼研究所や水産研究所の専門家たちが何回か調査活動行いましたが、“大紅魚”は発見できず、十数匹の「小さな大紅魚」を発見したと報道されています。その魚は身長3~4メートルで大型のイトウによく似ているということです。しかし、これまでのところ、この珍しい大型イトウのことはあまりよく知られていないのです。ハナス湖にいったい大型イトウがどれだけいるのか、最大のイトウはどれくらいの大きさか、どのように繁殖、生存しているのか。 
また 本当に長さ15メートル、4トンの大きな“大紅魚”はいるのか?ハナス湖畔でいなくなった牛、馬、羊は本当に“大紅魚”に飲み込まれたのか、本当の答えはまだみつかっていないのです。
 そんな話を思い出しながら眺めるハナス湖の青さは、本当に神秘的に思えます。
【イトウ】体長1m以上になる大型のサケ科魚類。細長い体形はイワナ属の魚に似ているが、背部から体側部にかけて小さな黒い斑点が散在し、白色や明色の斑点をもたない。日本国内の淡水魚では最大級の魚だけに、「幻の魚」として評価されている。

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