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(89)義理のアマ(母)
 
義理のアマ(母) 

ブータン人の旦那と8年前に結婚し、首都・ティンプーに旦那の家族と暮らしています。旦那の父は他界しており、母、姉家族4人、兄家族2人、私達4人の11人と猫1匹で暮らしています。ブータンでは親族が居候するのはまだ当たりで、姉の旦那の弟(お坊様)、ティンプーの学校に通う親戚の子供などもよく我が家にいます。9歳(姉の長男)、6歳(私の長男)、4歳(姉の次男)、1歳(私の次男)の男の子がいるので毎日とても賑やかです。

旦那のアマ(母)は学校に通ったことはありません。ブータンの公用語・ゾンカと彼女のふるさとの東の方言・ツァンラカとネパール語が話せます。インドのヒィンディー語も聞いてわかりますが、どの言語も読み書きはできません。我が家では日頃は主にツァンラカで会話をしています。結婚した当初、母と姉の子供(当時1歳)以外は勤め人で昼間は家にいませんでした。母と私で通じる言語はありませんでした。

料理を手伝っても邪魔になるだけだったと思います。ブータンの野菜は殆どが無農薬のため虫が付いています。野菜に付いた虫も殺生したくないのでまずは野菜の下処理をするのですが、私はきれいな野菜を見慣れていたので見落としが多かったのでしょう。アマが再度見ていたように思います。また野菜を切るのはまな板を使わずにナイフでスライスするのですが、私は慣れていないのでみんなの倍以上時間が掛っていました。ブータン料理は調理方法は簡単なのですが味付けもわからないし、そもそもみんなと味覚が違うので、大家族が食べる料理を一人で味付けする勇気はありませんでした。

昨年旦那の兄が結婚しました。お嫁さんは同じ東の出身です。それでも育った環境も違うため、アマも思うことがいろいろとあるようです。私が結婚した当時アマはさぞかし大変だったろうなと思います。でも全く違う環境で育った嫁で、嫌味を言ったとしても通じない。だから上手くいったのかもしれません。数か月経った頃には旦那よりもアマの方が私のことを数倍も知っていたという覚えがあります。私も今でもここで暮らしているのはアマが一緒だったからだと思っています。

アマは人気者です。だから我が家には毎日のようにお客さんも来ます。数か月滞在する居候も多いです。大変ではありますが、他人との付き合いが多いというのは大切なことです。ブータンでも若い世代では他人との関係が薄くなってきています。アマの付き合いもずっと引き継いでいければ良いなと思い、何を話しているのか理解できないことも多々ありますが、お客さんがいればなるべく一緒にいるようにしています。

アマは働き者です。そして現役の主婦、我が家の大黒柱です。ブータンではアマの年齢になると、毎日近所の寺院や仏塔に行って来世のことを考えて一日お祈りをして暮らしている人が多く、アマも自分はそういう年齢になっていると言っています。しかし、家族の世話をするのがアマの生き甲斐のようでなかなか主婦業も引退できないようなので、少しずつお手伝いしています。今ではアマも私が家にいれば安心して出掛けられると言ってくれています。とても嬉しいことです。アマはブータンでの私の一番の先生です。私の子供がブータン人として生きていくためにも、もっといろいろなことを教えてもらい引き継いでいかなければと思っています。


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