自由な時間を持てるようになったので、真冬が訪れる前に再び長崎に行きたいと思っています。
遠藤周作没後20年にあたる2016年、遠藤周作文学館と大浦天主堂や黒崎教会、外海にある出津教会などを回りました。2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録される2年前でした。私が訪れたのが平日だったこともあり、どこも人は少なく、自分のこれまでを振り返る時間を持つことができました。
10代の頃から遠藤周作の作品が好きで、とにかくたくさん読みました。昨年は完結した状態の未発表作「影に対して」が見つかり、三田文学に掲載されました。まさか新刊が読める日が来るなどと思っていなかったので、喜びひとしおでした。
遠藤周作をきっかけに長崎とその歴史に興味を持ち、これほど数奇な運命を背負わされた地域、人々は日本のどこにもないのではないかと思うようになりました。地理的要因と、温厚でありつつも芯の強いこの地域の方々の人柄がキリスト教を受け入れ、長い禁教の時代も隠れキリシタンとして信仰を守り続けたのだと思っています。その地に原爆が投下されてしまったわけです。
五島列島と長崎、佐世保や平戸にはたくさんの教会堂があります。その一つ一つに長い歴史があり、その教会堂がそこにある意味があります。
さらに長崎といえば、ちゃんぽん、皿うどん、佐世保バーガー、角煮まんじゅう、中華街の中華料理にカステラ。福山雅治さん御用達の思案橋ラーメン!やっぱりハウステンボスも行っておこうかな。