長いゴールデンウィークが終わり、新しい年号が動き出しました、令和という時代が平和であるよう心から願っています。
さて 5月に入り、新緑の美しい季節です。東京都内を歩いていても郊外を散歩しても様々な色の緑に目を奪われます。日本の美しさをつくづく感じるひとときです。
多くの旅先で、様々な緑の風景に出会ってきました。その都度 感動、感激するのですがとりわけ忘れられない思い出があります。
1980年と記憶しています。NHKのシルクロードシリーズが始まった年です。敦煌へ行く機会がありました。当時のシルクロードは、ホテルやバス、レストランなども十分に完備されておらず苦労の連続でした。何とかたどりついた敦煌の街でした。
到着の翌日むかった莫高窟。蜃気楼を見ながら進んだゴビ灘砂漠の先に広がる莫高窟の緑のオアシス、はじめてオアシスということを体感できた瞬間でした。
そのオアシスでは、遠く祁連山脈から流れてきた水があり、その水で大きなポプラが育っていました。水の流れる音と風に揺れるポプラの木々、鳴沙山から絶え間なく落ちてくる砂・・・。そして、莫高窟の仏の数々。その場にたたないとわからない事でした。
新緑の季節にふと思い出しました。