第11回 脚下照顧 8月

といかわ

暑い日がつづいていますね。オリンピックに高校野球、そしてパラリンピックと忙しいですね。

エミール先生

夏の疲れと闘いながら秋を迎えるシーズンですね。

といかわ

暑くて寝不足だったり、冷たいものばかり飲んで体をひやしたり・・・。

エミール先生

そう、ちょっとしたことでも邪気がはいりやすいので、気をつけましょう。

といかわ

邪気って悪い気のことですね。入ってこない何か 良い方法はありますか?

エミール先生

はい、毎日できる簡単なことがあります。

といかわ

ぜひ 教えて下さい。

エミール先生

本当に簡単。それは靴を揃えることなのです。

といかわ

え?

エミール先生

玄関で靴をそろえる習慣を続けていると運気が整うのですよ。玄関は入口であると同時に出口でもありますよね。内と外の境目で始めと終わりを示すので大切な場所なのです。
道元禅師の言葉「脚下照顧」は足元を良く見ること。履物をそろえるというシンプルな行為を日々の修行の中に取り入れていました。

といかわ

あっ その言葉 中国でもみたことがあります。でも 中国では脚下照顧ではなく、照顧脚下でした。私は単に靴を揃えましょう!という意味にとっていましたが、それは修行のひとつでもあったのですね。

エミール先生

そう、禅宗では足元に気をつけよという意味で、自己反省、日常生活の直視をうながすことばでもあるのです。

といかわ

はい !今日から、脚下照顧します。

エミール先生の一言

春はあけぼの、夏は夜・・と清少納言も随筆に綴り、シェークスピアも”真夏の夜の夢”を物語にしたように夏の夜は神秘と楽しみにあふれた素敵な時間です。また、ご先祖が冥界から戻ってくるといわれている「盂蘭盆会」(うらぼんえ)通称”お盆”の期間でもあります。現在に残る風習としては13日の夜には門口で迎え火を焚いて仏を迎え、16日に送り火を焚いて冥界へと見送りをします。仏壇がないお家に住んでいる方も多いと思いますが13日は夕方までに部屋の中を清め香を焚いておくとご先祖や目に見えないものからのご加護がありそうです。 

♡♡♡ お知らせ ♡♡♡
いつも 素敵なお話を聞かせていただいているエミール・シェラザード先生がこの度、一般社団法人日本占術協会の会長に就任なさいました。
就任のお祝いを申し上げると同時に益々のご活躍をお祈り申し上げます。

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