毎年、1月の第2日曜日に行われる、香取市側高(そばたか)神社のひげなで祭りのお手伝いをしました。
約800年前の鎌倉時代から始まったといわれる、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願する伝統行事です。
側高神社の氏子さんを18組に分け、毎年2組ずつで祭り当番を引継ぎます。
先に毘沙門天の前で神事を行い、社殿でお祓いをしたあと、始まりました。
どうやって引き継ぐかというと、前年の祭り当番と、今年の当番(それぞれ男性10名くらい)が、順番に2合入るお椀の酒を酌み交わすのです。
まず2名ずつ代表で、カイゼル髭をつけた前年の当番が飲み、今年の当番に勧めます。
順番によって決められた杯数はありますが、制限はなし、です。
飲み交わしたあと、髭をつけた人が髭をなでるともう1杯飲まなければなりません。
髭の方がなで続けるとずっと酌み交わし酒豪を競うのです。
今回一番多かった人は20杯も飲み交わしていました。
実は、2合椀のお酒は飲み干すのが原則ですが、こっそり捨ててもよいのです。
私は、飲み切れなかったお椀のお酒を、飲み手さんからこっそり受取り、バケツに入れる係でした。
最近では、若い方も少なくなり、お祭りを担う人の高齢化が進んでいます。
お酒を飲むという単純な行事のようですが、しきたりなどいろいろあり、準備も大変です。伝統行事を継続していくことは、大事なことだと実感しました。
神社では、見学者に甘酒がふるまわれ、和やかな雰囲気のうちに終わりました。
お祭りのあとは、反省会があり自分の組に戻りましたが、参加者皆が酔っぱらっていて、
大変でした(笑)
是非、来年のひげなで祭りを見学にいらして下さい。
ひげなで祭りは、香取市の無形民俗文化財に指定されています。