【210】恐山の風に吹かれて

 新緑の青森 恐山に行ってきました。これで 3回目の訪問になります。
恐山へ行きませんか?とお誘いするとほとんどの方が、ちょっと困惑した表情をうかべ、
「こわくない?」と聞いてこられます。私はその度に少し悲しい気持ちになります。
恐山へ行くきっかけは、同業の女性社長のお勧めでした。女性のお客様しか扱わないという個性的な旅行会社を経営していました。彼女がその良さをあまりにも熱心に語るので、皆さんと同じように何だか怖い!と思っていた気持ちが少しづつ変わっていったのを覚えています。
 そして、その数か月後、数人のお客様と恐山に地にいました。現地では、ガイドをつけるべきというアドバイスどおり、ガイドさんと回りました。

 そのガイドさんの話を聞きながら恐山を巡り、自分が何も知らなかったことに驚き、この地に足を運んで本当に良かったと思いました。 積み上げる石の数々、風に吹かれてぐるぐると回る風車、おそなえされたわらじのすべてに意味があることを知りました。
 ホテルのような宿坊、境内にある温泉、朝のお勤めも新鮮でした。そして 何よりも硫黄の臭いのする境内を歩き 宇曽利(うすり)湖の青さと空の広さを目にした時、なんだか身も心も浄化された気がいたしました。

 インターネットの時代、ネットで世界中どこへでも旅ができます。
風の臭い、雲の流れだけでなく温かい地元の方との出会いなど、その地に立って知り、感じることがたくさんあります。

旅には出会いと感動がたくさん。さぁ そろそろ 旅にでかけませんか?

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