【80】ブータンの日よけ帽子に雨よけ帽子

ブータンの首都・ティンプーの夏は日本ほど暑くはありません。日本と同じように四季もあり、雨季・乾季の区別もあります。今ブータンは夏で雨季のシーズンです。朝晩は毎日のように雨が降り、日中はスコールのように短い時間に雨が降る日が多いです。湿気がないため建物の中や日陰にいると快適です。しかし、標高が高いため晴れると日中の日差しは強いです。日本で暮らす以上に、日焼け止めクリームや日よけの帽子やサングラスは必要です。

日差しは強いのですが、ブータン人は帽子を被る習慣はあまりありません。しかし、日差しが強い日にとても自然な帽子を見かけます。その辺りにある草を冠のように編み、頭に乗せています。田舎の人が被っているだけでなく、首都・ティンプーでも学校帰りの子供が被っていたりします。首都ティンプーでも草はその辺りに生えているので、帽子をいつも持ち歩かなくても良いし、必要がなくなれば、捨てても土に返るので便利です。そして何と言っても民族衣装姿には普通の帽子よりも違和感がありません。

また雨の時に便利な帽子もあります。東部ブータンに昨年外国人観光客に開放されたメラ、サクテンという村があります。ここに住む人々はヤクや羊を放牧し、ブータンの中でも独特の文化を守りながら生活しています。彼らの衣装はぶータンの一般的な民族衣装、“ゴ”、“キラ”とは違います。帽子は特にユニークです。ヤクの毛で作られたフェルトのベレー帽なのですが、帽子から垂れ下がるように5本の房が付いています。雨が降るとこの房を伝わって雨は下に落ち、雨で顔が濡れるのを防いだり、襟などから衣服に入るのを防ぐそうです。ヤクの毛は水を弾くように敢えて石鹸などでは洗わず、ミルクでチーズを作った後の液体の中でフェルトを作ります。何だかとても野性的な香りがしそうですし、蠅もたくさん寄ってきそうです。

伝統文化を守り民族衣装を着ての生活を心掛けているブータンだからこそ、昔からのアイデアの帽子も普通に残っていきそうです。

日よけ帽子
雨よけ帽子

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