【244】久しぶりに韓国の温泉につかる

 この春、韓国ツアーの添乗で久しぶりに韓国の温泉を楽しんだので、そのレポートを。

 まずは大田(テジョン)市の儒城(ユソン)温泉。百済時代の末期、新羅との戦争で大ケガをした兵士の母親が、この地に湧き出る温泉に翼を沈めてケガを治す鶴の姿を見て、我が子のケガを治癒したとこいう伝承もある温泉だが、いまやすっかり大都市の真ん中に取り込まれて、温泉風情どころではない。それでも温泉施設はたくさんあって、その命脈を保っており、そのうちの一つに立ち寄った。

 高層ビルの7階までエレベーターで上り、受付を済ませると下足箱に靴を入れて、その鍵を渡して代わりにロッカーの鍵を受け取る。韓国の浴場は水着を付けないので、脱衣して温浴場内に入ると、水風呂からやけどしそうな高温まで温度の違ういくつもの浴槽があって、ジェットバスや打たせ湯や露天風呂もある。源泉は弱アルカリ性で27~56℃とのこと。

 浴場は男女別だが、別料金の汗蒸幕(ハンジュンマク)では浴衣を着用したアベックや女性の2人組も多く利用している。ハンジュンマクにはサウナや岩盤浴、電熱照射やらいろいろある。ゆったり寝そべって読書したり、まったりと過ごしている人が多い。韓国人は温泉施設に行く場合、3~4時間を過ごすそうだ。

 その後、釜山港外の名湯・東莱(トンネ)温泉へ。マグネシウムが豊かな弱アルカリ性の天然温泉水で、源泉が58~70℃の高温。リューマチ、神経痛、腰痛、筋肉痛、婦人病、痔などに効用があるとされている。こちらは中世までは釜山の中心地であったのに、今は住居や在来市場、食堂など市民の生活のにおいが漂う地域となっている。

 新羅時代以来の歴史を有する温泉では虚心庁(ホシムチョン)という施設が名高い。1500人が入浴できる広さを誇り、露天風呂、洞窟湯、ヒノキ湯、青磁湯、漢方湯、黄土湯、海水湯、各種サウナ、ミニプールなど40種以上の浴槽がある。朝の開館すぐに入ったおかげで利用者は少ない。サウナの温度が高くなり切っておらず残念だが、どこも独占状態でゆったり過ごせた。宿泊ホテルと空中回廊でつながっており、部屋着にサンダルみたいな恰好でも行かれた。

 いずれの施設も清潔で、のんびりできた。今度は韓国人のように長時間使ってみようと思う。

東莱(トンネ)温泉  ©韓国観光公社

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