3月に入りました。吹く風は冷たいですが、きらきらと輝く太陽の光に春を感じます。
卒業の季節。多くの若者が新しい世界に巣立っていきます。
少し前の話になりますが、毎年 成人式の日にある洋酒メーカーが成人の日を迎える若者にメッセージを出しています。以前は、山口瞳氏そして今は伊集院静氏が書いています。ここまで書くとおわかりの方も多いと思います。私はこの広告が好きで毎年楽しみにしています。
今年は『風の中に立ちなさい』というテーマで書かれていました。
中から一部を引用ささていただきます。
『まずはケータイを置きなさい。
インターネットを閉じなさい。
テレビを消しなさい。
パスポートを取得して、一番安い乗り物ですぐに日本をたちなさい。
目的地はどこだっていい・・・』
そして続きます。
『この国以外の、風の中に立ちなさい』
若者の旅行離れが言われています。残念なことです。
私が始めて降りた地はシンガポールでした。19歳の時です。友人との3人旅。熱い空気とゴムの木のような匂いが私をつつみました。今でもその地に立った時の感覚を覚えています。それからどれだけ外国に行ったかわかりませんが、あの感覚だけは忘れられません。シンガポール、タイ、香港そして台湾と2週間の旅でした。多くのことを感じ、学び、帰国しました。羽田(すみません。当時は羽田空港でした)に着いた時はちょっと大人になったような気がしました。
私もそうであったように、若者には『この国以外の風の中に立ってほしい』と強くおもいます。
当社にもこの季節 卒業旅行が入っています。どうか無事にそして多くの物を見て感じて帰ってきてほしい・・・そんな気持ちで手配をしています。