私の人生の最終目標は、大気圏を飛び出し、少し地球から距離を置いて、親しい仲間と一緒に、漆黒の闇に浮かぶ「私たちの住む青い地球」を見てみたいということだ。
宇宙飛行士でもない私が、この事を話題にすると、周囲の反応は必ず二つに分かれる。「おもしろい。ぜひ行ってみたい!」と「また、夢みたいなことを言っている。」だ。
現在民間人が、大気圏を出て、無重力を体験したければ、イギリスのヴァージングループの総帥リチャード・ブランソン会長が進めるプロジェクトの一つ、商業宇宙旅行に申し込み、「ヴァージンギャラクティック」に搭乗することが一番の早道だ。一人当たりの参加費用は、20万ドル(約1,500万円)と言われている。この金額が高いのか?安いのか?よくわからないが、世界中のアドベンチャー、刺激を求める皆さんから、申し込みがあり、既に500名が予約済み、スタンバイしているとも言われており、庶民に手が届くまでには、もう少し時間がかかりそうである。
第一弾の商業飛行は、何度も延期となっているが、今年10月には、アメリカニューメキシコ州ラスクルーセスの北およそ55マイルの砂漠の中に、スペースポート・アメリカ(世界初の商業宇宙船専用基地)が開港、あとは発射を待つのみのようである。(ブランソン氏は、最初の商業飛行の時期を、2012年のクリスマスまでに実施するという見込みを示している。)イギリスから資金が出て、アメリカが開発・打ち上げ場所を提供する、そんな図式だ。新時代の幕開けに大きく夢が膨らむ。
今世紀中には、「宇宙旅行」も普通になっているだろう。
「じゃー、明日から、地球を飛び出して、リフレッシュしてくるねー」なんて会話が普通に飛び交っているのかもしれない。
会社からの帰途、アメリカのベンチャー企業が開発した電気自動車テスラモーターズの青山ショールームを横目で見ながら(ここにも未来を創った男がいる!)、日本もこれからとも思う。
ちなみに、このテスラのロードスターの金額も、宇宙旅行と同じ
約1,500万円である。
by Yonezawa