【86】八大龍王宮 秩父今宮神社

2012年は辰年です。12年に一度の機会、龍神を祀った神社をお参りしてきました。
関東の龍神の神社としては、箱根の九頭龍神社や長野の戸隠神社が有名ですが、都内から特急で1時間半ほどで行くことができる秩父にも、龍神の神社があります。

池袋からの特急が到着する西武秩父駅からは徒歩10分ほど。駅の近くの商店や、レトロな履物屋さん、古物屋さんをながめながら歩いていると、大通りから一本裏手に深い静寂に包まれた今宮神社があらわれます。
一歩境内へ歩みを進めると龍神池が。水は澄みとても冷たそうで一部凍っていました。
更に奥へ向かうと、見たこともないような大樹が。樹齢1300年の大欅です。迫力満点のその姿は堂々としていて天を包み込むように枝が大きく広がっています。

龍神は水を司ります。龍神を祀るには三つの条件があるそうです。霊山があること・近くに洞があること・湧き水のあるところ。今宮神社においては部甲山・大欅の樹洞・龍神池の湧き水がそれにあたるのだそうです。
毎年四月四日午後の水分祭では、水乞い神事が執り行われ今宮神社の宮司から秩父神社に水幣という八大龍王の御神徳が授与され、水幣によってお田植え神事が執り行われるとのこと。その感謝の祭りで、神様の恵みと力であるお水を武甲山にお返しするのが、有名な秩父神社の夜祭であると言われているそうです。

武甲山の恵みを授ける由緒正しい神社、自然と背筋も伸び、本殿ととても良く願いを聞いてくださるという大欅の前で手を合わせ、心からお参りしてまいりました。
社務所の奥には、境内案内図にも載っている、龍君という柴犬が。いつも寝ているという紹介文のとおり、この日も丸くなって幸せそうに眠っていました。神様が護っている境内だから、番犬の役割は不要なのかもしれません。
境内には飲用の伏流水も用意されていて自由に飲むことができます。私も武甲山の恵みを頂いてまいりましたが、大変おいしく、心まで澄み渡るようなお味でした。

四月四日の午前には、龍神信仰の多くの方が全国から参詣する龍神祭があり、龍神木の前で奉納舞が披露されます。
また、毎週日曜日の午前11時から斉行される護摩供は誰でも参列でき、護摩木10本奉納のうえ参列した方は、普段は近づくことのできないご神木の大欅に触れることができるそうです。
龍神のご利益を頂きに、皆様もお参りされてみてはいかがでしょうか。

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