【220】お茶をどうぞ

4月になりました。新年度のはじまりです。街で初々しい新人を見かける季節です。私にもそんな時代があったとなつかしく思います。

 会社に入って、まず 覚えなくてはいけないのは朝の御茶くみです。全員分の茶碗と好みを覚えなくてはいけませんでした。日本茶でも濃いめ薄め、コーヒーもブラックにミルクありと様々で緊張しながらいれていました。そして帰りには全員分のお茶碗を洗って帰るという日々でした。 同期の男性はそんな仕事はなく、若干不満もありましたが、声をかけていただく機会でもあり、机の上の書類を何気なくのぞいて、仕事の内容を知ることもできました。

 今はそんな会社はなくなりました。訪問するとお茶がでないこともありますし、紙コップやペットボトルで出してくださることもあります。いつも ありがたく頂戴しておりますが、そんな会社がSDGSと言っているのは、どんなものだろうと疑問に思ったりもします。

 中国では、訪問先でよくお茶を出してくれました。蓋碗といわれる大きな蓋つきのお茶碗で、なくなるとやかんでお湯をたしてくれます。何度も飲んでいるうちにお腹がいっぱいという経験は1度や2度ではなかったように思います。

 たかが1杯のお茶ですが、それだけで少し気持ちが和らぎ、相手との距離が近くなるように思います。

 当社では、可能な限りどなたにでもお茶をお出ししています。忙しい時には、負担もないといえばうそになりますが、ご来社いただいた方にせめてものおもてなしをしたいと思います。時代にあわないかもしれませんが、いつまでもおもてなしの心が持てる旅行会社でありたいと思っています。

無料でご相談・お見積もり

TEL: 03-5411-7218
平日10:00~17:00