昔は練乳や牛乳をかけて、イチゴスプーンで潰して食べていたイチゴも、今は各都道府県がしのぎを削り、甘くておいしい新品種のブランドイチゴを開発しています。
都内デパート等でも手に入るブランドイチゴですが、価格は少々お高め。お腹いっぱい堪能したい方には、品種限定のイチゴ狩りがおすすめです。
今回は、東京都内からも程近い、栃木県が誇る新品種・ブランドイチゴ『スカイベリー』狩りを体験してまいりました。
<スカイベリーとは?>(JAグループ栃木 スカイベリー公式HPより)
「とちおとめ」に比べて果実が極めて大きく、外観が優れ食味の良い新品種「栃木i27号」を開発し、平成23年11月15日に農林水産省に品種登録を出願、平成26年11月18日に品種登録されました。
「大きさ、美しさ、おいしさ」の全てが大空に届くような素晴らしいいちごという意味が込められており、本県にある百名山の一つ「皇海山」(すかいさん)にもちなんでいます。
今回訪問したのは、栃木県小山市のあるイチゴ農園。たくさんのハウスでさまざまな品種のイチゴが栽培されています。
スカイベリーが栽培されているハウスに近づくと、イチゴの甘い香りが漂います。中に入ると、1mくらいの高さの畝にイチゴがたくさんなっています。ここまではほぼ普通のイチゴ狩りと同じです。
しかしよく見てみると、イチゴがとてもツヤツヤとしていて赤く、大粒です。普通に思い描くイチゴの大きさの倍くらいのサイズに驚きつつ頂いてみると、酸味はまろやかで、とにかく甘い!やわらかく完熟したイチゴは軽くひねっただけで簡単に摘み取れます。摘む際に、あまりのやわらかさに、ヘタが軸に残って実だけ取れてしまうことも。
何個食べたか数えながら食べる余裕もなく、イチゴを食べたあとのヘタが気づけば紙コップいっぱいに。こんなに一度にたくさんのイチゴを食べたのは初めてです。
同じハウスの中でイチゴ狩りを楽しんでいた人たちからも『大きい!』『甘い!』『おいしい!』の声がたくさん聞かれました。
日本産のブランドフルーツは海外でも人気があり、大きくて赤い果実が特徴の福岡県産ブランドイチゴ「あまおう」などは、香港や台湾の百貨店やスーパーでとても人気があります。
スカイベリーはフランスへ輸出しようという取り組みが始まっているそうです。やわらかい果肉を傷つけないよう、専用の容器に工夫があるとのこと。
そろそろイチゴ狩りのシーズンも終わりですが、まだまだ新しい品種、新しい試みが続くことを期待し、世界に羽ばたく日本の美味しいイチゴ達、これからも注目したいと思います。