訪日観光客は増えています。JNTOの推計によりますと2015年の外国人観光客が13,413,467人 2016年1月~4月まですでに7,834,600人とのことですので、政府が掲げる目標2020年に4,000万人に到達するのは、それほど難しいことではないように思います。
表参道・銀座・浅草・秋葉原などは外国人観光客であふれています。先日浅草に用事があり、遅い時間の銀座線に乗ったのですが、浅草を出る時、一車両に日本人は私だけでした。
これだけ外国人が増えてくるとよいことばかりではないのは当然の事です。
ちょっと前の事です。奈良の東大寺の境内でした。外国人の親子づれが歩いていました。おとうさんとおかあさんそして5歳ぐらいの男の子です。3人で日本に来られるのですから、裕福な家庭なのでしょう。ほほえましいなと思いなにげなく見ておりました。ふと気になることがありました。男の子が手におもちゃの機関銃をもっているのです。すると突然その機関銃を境内にいる鹿にむけて打ち始めました。もちろんおもちゃですから玉はでませんが、激しい電子音がしました。
おそらくその場にいた日本人の誰もが不快に思ったことと思います。奈良の鹿は神の使い、神聖なものなのです。彼にとっては、鹿は単なる動物。子供には罪はありませんし、その子供の両親も何も知らないのだと思います。日本人が奈良の鹿に対する感情を誰からも聞くことがなかった結果なのでしょう。
よその国へ行くということは、その国の文化を学び、大事に尊重すること。その大切さを改めて思いました。政府は訪日観光客倍増を熱心にうたいますが、きちんと文化の違いを伝える努力をより一層してほしいと思います。
そして私も間違ったことをしている外国人をみかけたら、きちんと教えてあげる国際おせっかいおばさんになろうと決めたのでした。