東京はもちろんのこと世界中のそれぞれの都市の大きな道から一歩入った小さな横丁に名物おかみとか、陽気なマスターとか自慢のおでんとか特徴ある飲み屋があったりします。しかし 旅人がそんな店を見つけるのは至難の業。そこで、つい吉田類の酒場放浪記でチェックしてしまったりするわけです。
とりわけ、女性は一人で行きにくく、旅先での夜の外出を控えてしまいます。私も添乗中は言わずもがな、プライベートの旅であっても一人で歩くことはしません。とりわけ海外では、基本的にホテルからでないようにしています。
それでも、何度かは夜の横丁にみんなでくりだし、その町の印象がすっかり変わった経験があります。
先日行った八戸で、現地の方に手配していただき、お客様全員での横丁の飲み屋での食事会となりました。きれいな表通りから一歩はいるとそこは別世界です。小さな入り口の店がぎっしりと軒をつらね、歩くと食べ物の香りや笑い声がきこえてきます。昭和の時代にもどったようです。
八戸は横丁文化の町だそうです。その歴史も古く、戦後、戦地から引き揚げた人たちによって始められたと言いますから、70年以上になるのでしょうか?日本有数の魚場の町八戸の一つの顔を見たように思いました。