七夕は、日本の夏の風物詩。天の川を挟んで1年で唯一、織姫と彦星が会える日という伝説ですね。もともと、七夕文化は奈良時代に中国から伝わってきたとのこと。その後、日本の風習が加わりながら、願いごとを短冊に書いて、笹の木に吊るすようになったようです。
子供の頃から、七夕に雨が降ると「二人は会えなくてかわいそう」と思い、晴れを願っていましたが、七夕の雨は催涙雨(さいるいう)といって、雨のため天の川の水かさが増えて渡れなくなり、彦星に会えなくて流す織姫の涙、という説と、会えてうれしくて泣く うれし涙という説があるようです。
後者の説の方がロマンティックですね。
韓国にも七夕の日があります。 韓国は陰暦なので今年は8月4日(水)がその日です。
韓国語では칠석(チルソク)といいます。韓国では雨が降ると、二人が無事に出会うことができ、うれし涙を流すのが確認できるので、雨が降ることを願うそうです。
日本の映画ですが、「チルソクの夏」(2003年)という映画があります。
舞台は1977年。下関市と姉妹都市の韓国釜山市の高校の、毎年お互いの地で7月7日に行う親善陸上大会を舞台に、釜山の男子高校生と下関の女子高校生の淡い恋を描いた作品です。
現在の関釜フェリー就航(1970年)の翌年から開催されていて、1996年以降途絶えてしまった実際にあった大会です。
携帯電話もメールもない1970年代に七夕の1年に1度しか会えない二人が手紙のやりとりで心を通わす胸キュンのお話です。 今、人気の女優さんも女子高生役で出演されていて、挿入歌はイルカさんの「なごり雪」。 イルカさんが1番を韓国語で歌っていたのも印象的です。
「ああ、こういう時代もあったんだな・・・」と見終わってほのぼのとした気持ちになりました。
機会があれば是非 ご視聴下さい。
Y.H