【214】日中国交回復50周年におもう

先日、資料をさがしていたら変色した1枚の写真がでてきました。メモには「1978年10月天安門広場にて」とあります。

 お客様の集合写真をとろうとしている私をお客様が写した一枚で、中心にいるのが若かりし頃のわたしです。可愛らしい?日本の女の子を見たくて集まったわけでなく、集まった人々のその視線の先は私のカメラに注がれています。後ろには人民英雄記念碑、そして人々の服装など時代を感じさせる一枚です。

 この写真を撮影してから、40年以上がたちました。かつて私を人民服と自転車で迎えた友人たちは、スマートフォンを手に持ち、しゃれた洋服とアウディで私をむかえてくれます。
 長年、中国とつきあって、この国の人たちのたくましさ、良い意味でのしたたかさを感じます。世界情勢や外資の導入など様々に要因はあるにせよ、世界に肩を並べる大国へと突き進んでこられたのは中国人のたくましさとしたたかさによるものであったことはまぎれもない事実かと思います。

 2022年9月29日、日中国交正常化50周年をむかえました。1979年 田中角栄と周恩来の握手する姿をみて、中国の将来を感じ、中国文学を専攻し、その後、中国語の専門学校そして中国の専業旅行社で働いてきました。家族は中国で起業し、50年近く公私ともに中国に関わってきました。

 昨今の日中関係に思うことは山ほどあります。いつも私は、中国はわがままで面倒な親戚のおじさんと思うことにしています。やさしく面倒をみたり見られたり、わがままで面倒で腹の立つときもあるけれど、親戚なのでしかたない・・・と。

 50年を迎え、日中関係も新しい時代へむかっていきます。これからも平常心でこのおじさんとつきあっていこうと改めて思う9月29日でした。

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