【247】待望の中国団体ツアー

 コロナ禍で海外旅行ができなくなった2020年の春以降、絶えて久しかった中国団体ツアーの添乗で雲南省へ出かけました。コロナ禍にあっても山東省へ少人数で出かけたりはしたのですが、団体ツアーの復活は5年半ぶりで嬉しい限りです。

 コロナに関わらず、雲南訪問自体が10年ぶりですので、その変化の大きさを感じる旅となりました。かつては昆明の西山は山中まで大型バスで入っていましたが、今はグリーンバスとかいってガソリンを使わないバスに乗り換えて山を登っていきます。そのうえ、電動カートで龍門の入口まで移動すると、「鯉の滝登り」で名高い石の門まで、以前は押すな押すなと上り下りしていた道が整理されて、一方通行となったのは良いのですが、上りは以前の3~4倍も歩かされることとなっていました。もう、ヘトヘトです。

雲南を代表する景観のひとつで、野原に取り残されたように立っていた大理の三塔がとてつもなく巨大な寺院に取り込まれていました。あまりに広大なので、観光客は入口から仏殿の脇を電動カートで移動するありさまです。

 また、昆明から大理へは航空機やバス利用でしたが、今や高速鉄道で2時間ほどです。かつては大理から麗江までは崖沿いのクネクネの道を走ったものでしたが、なんと高速道路利用です。

 それでも、石林の奇観も、麗江の旧市街も変わらぬ姿を見せてくれましたが、大理の古城内のメインストリートはたいへん洗練されて、目下売り出し中の雲南小粒珈琲や雲南銘菓、伝統の銀細工や名産のきのこなどを扱う店が整然と並んでいます。ただの「田舎の村」という風情だった麗江郊外の束河村などは一大観光地としてにぎわっていました。

 時代の変化とともに、街並みや観光スタイルが変化するのは当然のことですが、時おり昔の不便や混沌が懐かしく思えるのは身勝手というべきか、あるいは齢を重ねたせいなのでしょうか...

雲南小粒珈琲(少し小粒のコーヒー豆)
昆明の西山龍門
大理の銀細工点
夜の麗江古城

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