8月になりました、この時期になると戦争に関するテレビ番組や報道がふえていくのは、例年のことですが、今年は戦後80周年にあたり、特に多いように思います。
私がかかさず見ているNHKの連続テレビ小説「あんぱん」でも、ヒロインのぶの姉蘭子の許嫁豪ちゃんにつづき のぶの夫になる嵩(やなせたかし)の弟、千尋が、戦死してしまい、悲しい気持ちになりました。多くの豪ちゃんや千尋のような若者が戦場に駆り出され、短い生涯を終えてしまった戦争というものをあらためて考えてしまいます。
私の父の弟つまり、叔父も戦死しています。わずか22歳の人生でした。我が家に残されている1枚の写真でしか、叔父を知ることができません。位牌の後ろには、中華民国江西省湖口県揚子江上戦死と書かれています。船に乗っている所を爆破されたと聞いています。私が中国に行くようなってから、この地にたつことがあったらお参りしたいと思っていました。その思いが通じたのか、何度かその近くに行く機会があり、ホテルの部屋からあるいは長江の船から冥福を祈りました。
私たちの旅行業という仕事は、感動、楽しさ、喜びをお届けする仕事です。でもその基本は平和です。平和がなければなりたたないのが私たちの仕事なのです。戦後80年もたち、戦争の事は忘れがちです。平和があってこその旅行業との改めて強く思った戦後80年の8月でした。

