長瀞は、埼玉県内で始めて「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載された人気の観光地で、はとバスツアーなどでもおなじみです。
その長瀞に、テレビなどで取り上げられる有名な天然氷のかき氷屋さんがあります。天然氷の製造を行っている業者は、現在では日本でも数軒しかないそうです。阿佐美冷蔵さんでは、宝登山の源流水を凍らせ、平安時代から続く伝統的製法と冬の寒さで天然氷をつくり、切り出した氷は氷室に貯蔵しているそうです。天然の氷は数週間かけてゆっくりと作るため、氷の分子の間が狭く、溶けるのもゆっくりなのだそうです。ミネラルが多く味わいがあり、透明度も高く、かき氷にしてもキーンと頭痛が起きないとのこと。
猛暑・節電の今年の夏、天然の涼を求めて、長瀞まで行ってみました。長瀞へは西武線で池袋から特急が出ています。土日は特急以外にも、一部快速急行で長瀞行きが出ていますので、アクセスはとても便利です。また、自家用車の場合は、お店の周辺や上長瀞駅前に、1日500円の有料駐車場があります。
この日も氷屋さんは大行列で、50分待ちでした。お客さんの整理のためにいる警備員さんに誘導されるまま、最後尾のプラカードを持ってじっと木陰で待っていると、次から次へと後ろに行列が続きます。本当に大人気です。店外ではテイクアウトで食べられるかき氷も販売していました。
並んでいる間に可愛らしいお婆ちゃん店員さんにメニューをもらい、ようやく店内へ。お店の中はレトロな雰囲気の古道具などがディスプレイされ、照明もほのかでおしゃれなつくりでした。
待望のかき氷は木製の器に山盛り。食べても食べても減らないくらいですが、いくら食べても体にすーっとしみわたるようなやさしい味でした。
蜜も味を変えて楽しめるように、蜜・アンコ・練乳・口直しの梅干など(注文した蜜の種類により違います)がついてきますので、最後まで自分好みの味で楽しめます。
この日いただいた秘伝みつのかき氷は、弊社でも販売しております中国、宜興の茶壷に入れられていました。器ひとつにまでこだわりを感じる素敵なお店でした。
かき氷を食べたら、上長瀞の駅から徒歩数分のところから、川原に降りてみました。
川原ではバーベキューやキャンプ・ボート・船下り・水遊びなど、思い思いのスタイルで夏を楽しむ観光客がたくさんいました。
川の水は冷たく澄んでいて、メダカほどの大きさの川魚の稚魚が群れを成していました。魅力たっぷりの長瀞、次回は是非、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに同時に掲載された寶登山神社にも足をのばしてみたいと思います。