PICO TOUR 「新型肺炎」が猛威を振るっています。まだまだ収束の兆しは見えません。当社でも中国行きのツアーが中止になるケースが続きました。中国人の訪日旅行の中止によって、日本各所で観光業、小売業に大きな影響がでています。
そういえば、17年前にもそんなことがありました。サーズ（SARS）ですね。2003年当時は現在と比較すると訪日中国人の数は20分の1以下だそうですので、影響の大きさも桁違いですが、サーズの場合は「殺傷率」が10％を超えていましたし、容易に空気感染するので、飛行機に乗ること自体が「自殺行為」みたいに言われました。
ちょうどSARSが猛威を振るっていた2003年5月に私が今でもお世話になっている旅行会の方々と「万里の長城と雲崗石窟」ツアーを計画していました。しかしながら、SARSですので、中国には行かれません。そこで、「ならば感染が拡大しているアジアから脱出してしまおう！」ということになり、急遽、南半球のニュージーランドに行き先を変えて実施することができました。
今よりも17歳若かったお客様も私も、果敢な決断をくだすことができました。中国から振り替える短い日数でしたので、クライストチャーチに3泊して、その間にマウントクックで山を眺め、カイコウラでクジラを見るという慌ただしい日程でしたが、とても充実感があり、満足度の高いツアーになったと記憶しています。
その後、SARSも収束して、翌年の5月に「万里の長城と雲崗石窟」ツアーを実施したことも印象的です。
中国の歴史は悠久です。悠久の歴史の中には不幸なできごとや政治的な過ちもあるでしょう。けれども、中国人民は数多の苦難を乗り越えてきたのです。神奈川県の藤沢で亡くなった聶耳（ニエアル）が作曲した中国国歌「義勇軍行進曲」にもあります。
中华民族到了最危险的时候 中華民族に最大の危機せまる
毎个人被迫着发出最后的吼声 一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ
起来！起来！起来！ 立ち上がれ！立ち上がれ！立ち上がれ！
中国政府と中国人民がこの病魔に打ち勝って前進することを信じています。
がんばれ中国！ 加油 中国！
